Waipoua Forest Fun Run and Walk 2008 Eventに参加して

レポート2009/01/09

旅から帰ってきて数日が経ちました。レポートを書こうとするのですが、思い出がたくさんありすぎて、言葉にならないのが本当のところです。

そんな中ではっきりとしているのが、本当に人に恵まれた旅だったということです。楽しく私達をひっぱってくださったリボーンの壱岐さん・今井さんをはじめスタッフの皆さま。ツアーを盛り上げてくださったメンバーの皆さま。ホキアンガ地方で私達をあたたかく迎え入れてくださったFootprintsのKoro-san・愛さんをはじめ現地の皆さま。この旅がスムーズに進むよう陰ながら支えてくださった関係機関の皆さま。みんながそこにいてくださったからこそ、楽しめた旅でした。弟との2人参加でしたが、エコツアーに興味があって参加した私も、海外旅行初体験の弟も、それぞれに多くを吸収して、人生を変えるほどの経験をさせて頂いたと思っています。続きはコチラでご覧ください。    鮫島 綾子

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NPO法人エコツーリズム・ネットワーク・ジャパン誕生

お知らせ2008/12/30

NPO法人エコツーリズム・ネットワーク・ジャパン(エコツーネット)は、

エコツーリズムの推進によって、持続的な自然環境の保全と都市・農山漁村との

人的交流の活発化を目指すために、都市と農山漁村の双方から賛同者が集まり設立

されました。求めている者同士を繋ぐコーディネートを行い、ネットワーク構築を

進める役割を担います。

詳しくはコチラでご覧ください。

      

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WWFジャパン会員向け第2回 ボルネオ島ホームステイ 体験エコツアーに参加して 

レポート2008/12/02
ツアー中は大変お世話になりました。
中国の時もそうですが、少人数の為により濃く学べることがリボーンさんの魅力だと思います。
今回のツアーは野生動物が観られる事や、現地の村でのホームステイに興味を持って参加しました。
期待通り、野生動物も沢山観察でき、
村でのホームステイも自分にピッタリの環境で、子供たちともとても仲良くなってお別れするのが寂しかったです。
また来ると約束もしたので、絶対にまたビリット村を訪れようと思っています(*^U^*)♪
 
今回のツアーに参加して、自然と人間がバランス良く生きていくにはどうすれば良いのかと考えるようになりました。
テレビで自然が破壊されている映像などを見ると、それが全てだと思いがちですが、
実際に行ってみないと分からないことが沢山ありました。
説明会で、森の減少やそれを止める為の活動などは理解できましたが、
実際に辺り一面のパームヤシや、現地の人の生活や保護活動の苦労などを見ると、
木を切るなとか、沢山木を植えろとか簡単には言えないなと思いました。
環境問題に、より広い視野を持って考えられるようになった気がします。
 
今後のツアーへの要望としては、
保護施設などを訪れる場合は、そこで働いている人の話が聞けるといいなぁということです(できれば通訳さん付きで)。
今回セピロックでは小森さんのおかげでそういった機会を持てた事がとてもありがたかったです。
質問もいくつかすることができて、どういった仕組みなのか少しでも理解することができました(ビデオ上映でそういった話が流れていたかもしれませんが、英語が苦手なもので;)。
あの時間がなかったら、オランウータンが見れたね。くらいの感想しか持てなかったと思うんです。
無理でなければお願いします。
 
思ったことをつらつら書いてしまいましたが、
ボルネオ島では本当に毎日が楽しくて、リボーンさんにはとても感謝しています。
今後もよろしくお願いします(^ω^)
本当にありがとうございました!!

ニュージーランド マオリの故郷ホキアンガの伝説 カウリの森は再生するか?

レポート2008/12/02

オークランド国際空港に33名が到着した。10ヶ月前と同じく、約束どおり、待っていたのは、マオリのコロ・カーマンさん。語感がいい、彼自身愛嬌があるので「コロ!コロ!」とついつい言ってしまう。今回は唯一の日本人スタッフアイさんも来てくれた。

 初NZの参加者がほとんどだったので、カウリ博物館でまず、NZの歴史(特に森林伐採とカウリを中心としたNZ固有の樹木の過酷な運命)を知ってもらった。今回のツアーは普通のエコツアーではない。約1000年前にハワイキ(ハワイ方面の島)から渡ってきた先住民マオリの聖地に滞在し、森の神と崇められるNZ最大のカウリの巨木「タネ・マフタ」を中心としたワイポウアの森での第1回”Waipoua Forest Run & Walk 2008”を楽しむことが大きな目的だった。距離はランもウォークも12km。森のエネルギーを体で吸収させてもらおう・・・という意味も含めて、順位を競わない、森林レクリエーションとしてのイベントだった。日本からの参加者が全員完走、完歩したのは言うまでもないが、スタート、ゴール前後の様々な場面で地元住民(マオリを中心)との交流を楽しんでいた。運営ボランティアとしても参加していた老若男女も加わって、カウリなどの在来種を植林したが、共通の思いを胸に真剣に取組む子供たちの目をみると、将来の希望が見えてきた。

 ところで、何度もNZに来ている私が感動したのは彼らの「歌」だった。初日、マオリの神聖な集会所「マラエ」にご招待いただいた際も、歌いながら出迎えていただき、長老の歌も披露いただいた。お返しといて、即興の下手な英語スピーチに加えて、口からでたのは「ふるさと」だった。全てがアカペラの世界で、童心に戻って熱唱したが、苦情でず、ホット一息つくことができた。森の神「タネ・マフタ」をナイトウォークツアーで訪ねた時はコロさんはじめマオリスタッフの立体音響効果を生かした歌の演出で、ホキアンガに伝わるカウリ伝説を洗練されたエンターテイメントとして楽しんだ。歌の合間に語られる言葉にも惹きつける内容に満ちていて、ナイトウォーク中、足元で踏みそうになったカウリの稚樹を見つけて、「タネ・マフタも最初はこれと同じだった。2000年の歳月を生き抜いてきた。だから小さな命でも大切にする・・・」と説いた。宗教には疎いが、日本の神道に共通する自然の理法を感じたし、祖先を敬うマオリの生き方を肌で感じることができた。

最終日、ホキアンガを去る際、タネ・マフタに挨拶に行ったが、誰からともなく、感謝の歌を捧げようということになり、「ふるさと」を歌った。こんな気持ちにさせてくれた人々や自然に感謝したい。そして、再度、「ふるさと」に戻ってきたい。

 

 2008年夏至

エコツーリズム・プロデューサー

壱岐健一郎

 

 

 

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持続可能な社会のモデル国家 スウェーデンに学ぶ

レポート2008/11/28

久しぶりに(15年以上)スウェーデンを訪ねた。以前は、白夜の観光シーズンを満喫する北欧4カ国周遊ツアー・・・といったコテコテの観光ツアーの添乗員としてだったが、今回は「スウェーデンCSRスタディーツアー」を企画し同行した。短い夏の観光シーズンらしい、爽快感の漂う美しい景色は変わらなかったが、どこか違うところを感じた。過ぎ去った年月の間に何が変わったのだろうと帰国後 振り返った。

社会保障が充実し、医療費がかからない。教育制度が充実し、高等教育を自由に受けられる。環境保護政策が徹底し、快適な生活環境を維持できる。等々、持続可能な社会のモデルとして注目されるこの国に弱点はないのか?いいことだけを見ていては学ぶ成果が上がらないと思っている自分としては、いくつかのアンチテーゼを出しながらスケジュールを進行した。

ホテル、航空機、エネルギー、食品(ファーストフード)、インテリアなどのスウェーデンを代表する企業や、NGO、官庁(日本の文部科学省)などを訪問し、CSR(企業の社会的責任)やESD(持続可能な開発のための教育)の担当者から直接説明を受けた。参考になる内容であったことは言うまでもないが、内容以上に印象に残ったのは、それぞれの担当者が手馴れていたこと、そして、全体のコーディネートをした組織が企業、官庁、NGOなどを柔軟に繋ぎ合わせ、世界各国からの視察の受け入れだけではなく、逆に招聘されることも多いということだ。最近はスウェーデンモデル(ソフト)を各国に輸出しているようだ。

しかし、いいことばかりではなかった。至れり尽せりの社会保障のつけは、異常に高い物価に反映されていた。夕食代約5,000円、ホテル代約20,000円は高い税金のせいだ。ミネラルウォーター500ccボトルが300円で売っていたが、日常生活のための物価は、日本はもちろん、EU諸国と比較しても高い。高い税金を払わされている国民は愚痴っぽくならないかな?と下世話な興味で聞いてみたら、恥をかいた。政治に関心の高い国民は単なる働き蜂ではなく、物を言う誇りを持った有権者だった。国政選挙の投票率は80%を超え、政治家の明確な国民への説明は常識だった。誇りを持った国民が住む国「スウェーデン」は持続可能な社会のモデルの一つといえるのだろう。

ツアー最終日に参加者数名が偶然美味しいランチに出会えたらしい。そのレストランがかの有名なノーベル賞受賞式の晩餐会の会場だったとか。ガイドブックにいつも紹介されるが、同じメニューの夕食を注文すると数万円で、予約も難しい。しかし、ランチでも充分 そこの上質な雰囲気と味が楽しめるようだ。物価の高い割に、リーズナブルな値段で。誇りを持ったライフスタイルを世界に紹介しているスウェーデンの世界戦略の中のサービスランチにも思えてくる。残念ながらそのランチには同席できなかったが、1,000円以内で食べることができたイケヤ本店のミートボールランチ同様、読者にお薦めしたい。

エコツーリズム・プロデューサー   壱岐健一郎

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NZ変わらないのは「青い空と白い雲と・・・」

レポート2008/11/27

1978年9月、若いカップルはニュージーランド(NZ)の南島カンタベリー大平原をレンタカーで走っていた。ハネムーンでこの国を選んだのは、「緑の大地」というガイドブックのキャッチコピーと美しい写真に魅了されたからだ。まだ日本では馴染みの薄い南半球の島国だが、マウントクックやミルフォードサウンドは有名だった。旧知のジュリアンさんとの再会をさっさと済ませ、まるで海水浴にきた子どものように、一目散に車に飛び乗り、青い空と白い雲と緑の草原へ飛び出していった。

2007年9月、シニアカップルがオークランド空港に降り立った。待っていたのはマオリ人のコロさん。引退した武蔵丸を連想するような逞しい表情の持ち主だ。10時間半のロングフライトでも最新機材のお蔭で各座席でエンタテイメントが楽しめたが、よかったかどうか・・・。日本封切前の話題の洋画を3本見てしまったため、コロさんの運転するトヨタのランドクルーザーが揺り籠に感じられ、ついウトウト・・・。マオリの伝統的音楽が車中に流れ、いよいよ夢の中へと・・・。突然「イキサン・・・」とコロさんの顔に似合わぬ優しいささやきが聞えてきたので、「アイアムソーリー・・・」と居眠りを詫びたが、これを繰り返すことになったのは、コロさんが意外におしゃべりだったからだし、何より、サービス精神に溢れていたからだろう。あらためて「アイアムヴェリーソーリー・・・」。

 カウリミュージアムはNZの開拓の歴史が凝縮された親切なシニアボランティアによって運営されている施設だが、前NZ航空日本支社長のロベルさんも館長として働いていた。この人も優しい紳士だ。ユートピアを求めてやってきた西洋人によるカウリ伐採の歴史は先住民マオリや自然との戦いの歴史でもあった。そして、さらに車を北上させると、ワイポウアの森に到着した。森の神タネマフタをはじめ樹齢1000年を越えるカウリの巨木達が静かに息づいていた。森林浴ウォーキングを楽しんだ後、宿泊先のホキアンガに着いた。ここはコロさん達が住む歴史のあるスピリチュアルなマオリの村で、美しく豊な海が広がっていた。ゆったりとした滞在を魅力的に味付けしたのは、イセエビやひらめなどのシーフードであり、演出したのは南十字星を散りばめた満天の夜空だった。

 四半世紀を経て、訪ねたNZに、新たなユートピアを見る思いがする。自然と人間の共生の歴史は長く険しいとも言えるが、10万年の人類の歴史、さらに46億年の地球の歴史と比較するとなんと短い時間だろう。人間を無防備に受け入れた太古の森ワイポウアは、聖域としてキウイ(NZ人の愛称)達の誓いの場所になっている。そこには、青い空と白い雲、そして美しく豊かな自然と生きる幸せを知っている人たちがいる。

そして、誇りと希望を持っている人たちの住む場所に住みたい!と旅をしていつも思う。

 ただし、隣りにいる「パートナー」の同意を得られるかが最大の課題だ。さあ!どうする?

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