プログラム内容/ラオスJICA一村一品運動支援交流スタディツアー

海外ツアー2013/05/02

「ラオスJICA一村一品運動支援交流スタディツアー」のプログラム内容です。

  • 日程
    2013年8月26日(月)〜9月1日(日)【7日間】
  • 場所
    ラオス

◇ ODOPとは
この旅は、ラオス南部で行われるJICA事業、ODOP(One District One Product)というプロジェクトが大きなキーワードになっています。
ODOP運動とは、その土地に根差した産品・技術・文化を尊重する形で、さらに磨きをかけることによって、世界に太刀打ちできる産品を作り、自分たちの生産品に自信・誇りを持っていただくとともに、彼らの収入を増やし、地域の生活を向上させるというビジョンを持ったプロジェクトです。
ラオスには、自然の恵み・伝統的手法を使った産品など、希少価値のある資源・素材・伝統工芸がそのままの形で残っています。しかし、質の問題村人の市場へのアクセスの困難商品の市場ニーズに合ってないデザインの問題などから、産品その物の価値はあまりない状態です。ラオスは、タイや中国・ベトナムなどから、たくさんの安い大量生産の生活用品、調味料などを輸入しています。自分たちではそういったものが作れないのが現状です。
ラオス南部(サバナケット県・サラワン県・チャンパサック県・アタプー県・セコン県)の一村一品運動プロジェクトでは、タイや日本などの海外から専門家を呼んで、産品開発の為の技術支援やマーケティング支援・デザイン支援などを行い村人の生活水準を向上させることを目指し活動しています。

◇ 現地コーディネーター
元JICAラオス一村一品スタッフ 守野雄揮さん
JICA ODOP Project,Senior project coordinator大学を卒業した後に、タイで一年間国際学生NGOで活動。その後JICAのプロジェクトのラオスの一村一品運動(ODOP)プロジェクトで2010年7月から2012年2月末まで活動。ラオスのゆっくりとした田舎生活、ラオス人の何でも「ボー・ペン・ニャン=問題ない!大丈夫!細かいことは気にするな!」の性格、また、そんなラオスが秘める優れた伝統工芸技術と破壊されていない貴重天然資源への魅力にひかれラオスに一生滞在することを希望。
現在は、ラオス南部パクセ在住の青年実業家でもあり、エコノミーで生活感があり、快適なゲストハウスの経営にも着手。今回のツアーで使用するホテルは、こちらのホテルです。

◇ 托鉢体験
仏教で出家者の修行の一つで、信者の家々を回り、生活に必要な最低限の食糧などを乞い、功徳を積ませるもので、特にラオスでは世界でも最大規模の托鉢が行われているところもあります。
信者以外の観光客でも托鉢行列の通るところに待っていて器から一握りずつカオチャオ(もちごめ)を修行僧に渡すことで托鉢体験に参加することもできます。ただし、早朝5時~6時のに準備して待っていないと、すぐに終わってしまうことも。

◇ ボラベン高原
アンナン山脈のあるラオス東部のベトナム国境とメコン川の間に位置した高原。標高は1000~1350m程。高原では、多くの川が交わり、また風光明媚な滝が複数存在します。気候は、最低気温が10℃、最高気温が30℃と冷涼な気候であるため、雨期と乾期を問わず野菜栽培が可能であるという利点を持ち、周辺地域ではキャベツ、コーヒー、お茶、じゃがいもなどの生産が盛んで、ラオス最大の野菜生産地となっています。特にコーヒー、茶などの栽培が始まったのは、1920年代にフランスが気候、土壌、流通面などからパクセー近郊のボラベン高原を生産地として決め、生
産センターを造り、ラオス全土に広げていったと言われています。
コーヒーの生産はフランス人の厳しい管理の下、そのほとんどがカンボジア経由でベトナムやタイに輸出され、世界に広がっていきました。

お茶の生産者

お茶の生産者

◇ カトゥ族
ラオスは公称「49」の民族から構成される民族国家とされているが、約半数を占めるのが平野部に居住するラーオ族であり、南部の農山村部に居住するのが少数民族のカトゥ族です。足の裏と腰を使った織機を器用に使い、バナナ繊維で製品を仕上げています。

◇ バナナ繊維織物
バナナの実は食用に使用するが、食用にできない茎を裁断し、繊維を取り出し、糸として織物を作り、天然染色を利用し、質の高い製品を一村一品として売り出しています。

バナナの茎から繊維作り

バナナの茎から繊維作り

◇ 染物体験
低木の森林が80%を占めるラオスでは豊富な天然染料を生み出しています。ラック(キーカン)の赤紫をはじめ、2種類の藍(琉球藍とインド藍)も栽培し、発酵させて簡単に濃い色の藍染めを行っています。
クワヘームという蔓性の植物からは鮮やかな黄色を、ウコンの一種であるキーミンからも別の黄色を染める。また、紅の木の実からは優しいオレンジ色が染め出されています。今回のツアーでは、村の工房を訪ね、染色作業の一部を教わります。

藍染色作業

藍染色作業

◇ 村の学校訪問
2000年以降、国立大学が首都ビエンチャンに1校しかない状況の中、教育制度の改革が急務であると言われているが、地方の農村では義務としての初等、中等教育がようやく動き出しました。村の学校には年齢差、学年差のある生徒たちが同じ教室で学び、中には同じ教室に2人の教師が別々の授業をしているところもあります。
教材や文房具も不足している状況の中で、流通が遅れている社会では日本からの寄贈品も容易に届かないこともある。それでも教師や生徒たちはラオスを支援しようとして訪問する人々(私たちのツアーも)を真直ぐな眼差しで、温かく迎え入れて挨拶をかわしてくれます。

◇ 世界遺産 ワットプー
首都ビエンチャンから南に500km、チャンパーサック県にあり、メコン川の右岸に位置します。この遺跡群は創建は7世紀から12世紀で、初期の古典的クメール建築の代表と言われる。遺跡の前面に広がるシェツプーラの古代都市は5世紀に作られ、東南アジア最古の都市と考えられています。

ラオスJICA一村一品運動支援交流スタディツアー【7日間】
2013年8月26日(月)〜9月1日(日)

「企画主旨」はこちら

■企画協力
PTP株式会社
■旅行企画・実施
(有)リボーン
東京都知事登録旅行業第2-4850号
TEL 03-5363-9216  
FAX 03-5363-9218
Email: eco-tourism@reborn-japan.com
URL: http://reborn-japan.com