2015年を振り返って(ご挨拶)

お知らせ2015/12/28

お世話になった皆様へ

弊社は2015年、創業15年を迎え無事、今年の業務を終了することができました。
この機会に2015年、そして少しだけ過去の15年間を振り返ってみました。

2月スウェーデンの寿司屋やコミュニティーセンターなどで日本のツーリズムの講演。
春休みは東日本大震災被災地の東松島市の中学生たちのデンマークへのホームステイ体験交流ツアーを運営。
夏休みは企業人を中心にアメリカの知識人が住みたがるポートランド、シアトルにCSRやライフスタイルを学ぶツアーを専門誌オルタナの企画主催で実施しました。
晩秋のヨーロッパ、スペインとドイツには2016年4月からの電力自由化に向けて、市民電力を実現するためのスタディーツアーとして10名の有志をご案内しました。マドリッド、ハンブルグ、ミュンヘンといった大都市での再生可能エネルギーの普及を効率的な発電、送電、売電に取り組む企業、団体からは学ぶものがたくさんありましたが、ある意味ではそれ以上のインパクトを与えたのが南ドイツの小さな村レッテンバッハでの村民一人一人の再生可能エネルギーの取り組みと、その優れた経済性とゆとりのある暮らしぶりに触れたことでした。
やればできるんですね。

国内では宮城県東松島市のふるさと割モニターツアーや福島県いわき市へのオーガニックコットンツアーなどを催行し、多くのボランティアや支援者を現地にご案内しました。
週末に出かける首都圏でのグリーンツアーではハーブ、イチジク、固定種の有機野菜などの農作業を楽しみました。

2000年の創業時はエコツアーが目新しくもあり、「なんでもエコ」であればいいーといった傾向もありましたし、弊社も世間の期待に応じてなんでも対応しようとしてきました。エコが常識となった現在、広く啓蒙活動のお手伝いをすることだけではなく、もっと積極的に住み心地のいい循環型社会を実現するための具体的なサポートが弊社のミッションと感じました。勝手ではありますが独学の延長として、有限会社リボーンは15年でいわば小学校を卒業し、中学校に進みます。
そこで2016年を第2の創業と位置付けています。

CSRに真剣に取り組む企業、自治体、NGOからのご要望にお応えしたオーガニックでエシカルな旅行業(コンサルティング旅行事務局)に専念します。具体的にはエコツーリズムネットワークで繋がった人々との連携を活用し、独自のスタディツアーを生み出し、期待に応えます。
(例:エネルギー自給の暮らし体験スタディツアーほか)

また、インターネットを駆使しても解決できないヒューマンコミュニケーションの部分に関与し、旅を通じて自己実現を求める個人の欲求に応えます。
(例:ボランティア活動、社会人留学・遊学、移住相談など)

上記のように非日常を体験できるのが旅の持つ効用ですが、日常生活に密着した旅もこだわりながら実施します。

それが2006年から継続してきた「天ぷらバスプロジェクト」です。
有限会社リボーン(REBORN=蘇る)の語源に則り、家庭で不要になった廃食油を回収し、BDF(バイオディーゼル燃料)として蘇らせ、首都圏を中心にオーガニック農業や里山整備の林業、そしてブルーバイオマスを生み出す漁業の体験などに出かけるエコツアーを実施します。もちろん、地球温暖化対策を目的 としたカーボンオフセットがバス運行の基準です。

2016年からの新たなステップを皆様と一緒に歩んで行けることを願っています。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
そして、皆様のご多幸を心からお祈りしております。

2015年12月28日

有限会社リボーン<エコツーリズム・ネットワーク>
代表取締役プロデューサー 壱岐健一郎


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